白内障の症状について
水晶体の濁りが一部分にしか存在しない間は,外からの光が,濁っていない部分を通過して目の中に入ることができます。このため,ほとんど症状が無いか,少し曇って見える程度の軽い障害を自覚するだけで済みます。
しかし,濁りが強くなってくると,濁りに邪魔されてしまい,光が目の中に入りにくくなってきます。このため,強いまぶしさや霞みを感じたり,視力低下を自覚するようになります。水晶体の濁りが中央部分に集中している場合には,室内では全く症状が無いか軽いかすみ程度で済むのに屋外で強い光線を浴びると急に視力が低下するようになります。この状態を昼間に見えなくなるので「昼盲(ちゅうもう)」と呼びます。
このように,白内障の症状は,水晶体の濁り方や,程度によって変わってくるのが普通です。そこで,白内障の手術は,患者さんの視力だけで決めるのではなく,すべての症状を考慮して決められなければなりません。どのような,時期になったら手術が必要なのかは,別の項で触れることにいたします。
薬で治らないのでしょうか?
「手術など受けたくない。」
「できることなら,手術など受けたくない。」と言うのは,どのような病気であれ,患者さんすべてに共通の気持ちでしょう。しかし,残念なことに白内障を完全に直してくれる薬物は現在のところ発見されておりません。
もちろん白内障の進行を抑制する効能が認められている薬があり,白内障を「消す」可能性が期待されている新薬の開発も行われてますが,視力障害を起こすほどに進んでしまった白内障の濁りを消してくれるような強力な薬はありません。
手術が避けられないものであるとすれば,
手術について調べてみませんか?