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角膜の診察

角膜の診察に用意するもの

  • 拡大鏡(ルーペ)など
  • 生理食塩水
  • 20ml〜100mlフルオレッセイン試験紙

眼科では瓶に入っているものがよく使われますが救急外来などでは,一組2枚分の試験紙が,滅菌状態で箱詰めされている,参天製薬のフルオル試験紙が衛生的で良いと思います。

検査の仕方

洗浄:

点眼麻酔の後,患部を洗浄します。開瞼してざーっと洗浄します。特に血液や,泥などの付着があるときには,20〜50mlの注射器に生理食塩水を吸い上げて,針を外し,注射器の先端から直接生理食塩水を掛けて流します。凝血などが取れにくい場合には,綿棒で除去しますが,角膜に裂傷がある場合には眼球内容物がおしだされてしまうので,要注意。角膜に裂傷がなく,角膜全体が見渡せるようになったら生体染色を行います。

生体染色:

フルオレッセイン試験紙を容器・包装から取り出し,先端のオレンジ色の部分に一滴生理食塩水を垂らします。試験紙に染み込んでいる色素が食塩水に溶けだし,黄色い色の液になりますので,それを点眼します。角膜上皮に障害があると,色素が付着して,染色されますが,傷のない部分では,容易に洗い流されるので,色素の付着の有無で,傷を調べることが可能です。蛍光色素は,ブラックライトを当てて観察すると,黄緑色に光を発するので,観察が容易ですが,ブラックライトを見つけてくるのは大変なので,色素を濃いめに垂らすと良いと思います。部屋を暗くしてペンライトで観察してみてください。

処置:

傷が軽微な場合には,点眼(タリビットなど)の投与で良いのですが,疼痛が強い場合には,軟膏の点入が必要です。タリビット眼軟膏+フラビタン眼軟膏が私の「おきまり」の処置ですが,なければ,耳鼻科用の抗生剤軟膏でも代用できると思います。緊急で止むおえない場合を除いて皮膚科(外)用の抗生剤軟膏は目には使用しないようにしてください。処置は最後に清潔な,ガーゼを当て,絆創膏で固定して終わりです。なお,感染症を起こす可能性が高いと思われる場合には,抗生物質内服の経口投与を予防的に行うことをお勧めします。また,疼痛が強い場合には,鎮痛剤(消炎鎮痛剤)の投与も必要です。角膜障害による疼痛を完全に止めることができなくても痛みをかなり抑えることが可能です。

角膜に裂傷がある場合:

このばあいには,洗浄と眼帯のみで処置を終了し,早めに眼科のある医療機関に移送するようにしてください。裂傷による障害がひどい場合には転送しても,眼球が保存できない場合も多いのですが,移送を行なわないと,失明など不幸な転帰を取った場合に,初診医が訴えられる可能性があります。

フルオル試験紙(無菌フルオレセインナトリウム試験紙)
日本標準商品分類番号 87729
承認番号(45AM輸)313(薬価基準収載)
発売元 参天製薬(株)

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